ご好評頂いた、「足立源一郎デッサン展」に引き続き10月18日(金)より安野光雅先生並びに島根県津和野町立安野光雅美術館関係者の皆様のご厚意により「安野光雅版画展」を開催しております。
安野先生は、大正15年に島根県津和野町に生まれ、美術教員を経て昭和36年に画家として独立後、豊かな好奇心と想像力で次々と独創性に富んだ作品や淡い色調の水彩画で、優しい雰囲気漂う風景を描いた作品などを数多く発表し続け、海外での評価も高く、多くのファンをお持ちです。
代表作には「ふしぎなえ」「さかさま」「ABCの本」「旅の絵本」「天動説の絵本」「繪本三国志」「繪本平家物語」などがあり、司馬遼太郎の「街道ゆく」の装画も手掛けていらっしゃいます。
その功績に対し、ブルックリン美術館賞(アメリカ)、ケイト・グリナウェイ賞特別賞(イギリス)、BIBゴールデンアップル賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン画家賞、紫綬褒章、第56回菊池寛賞などが贈られており、昨年には文化功労者にも選出されていらっしゃいます。
また本年8月28日(水)~9月9日(月)まで東京日本橋高島屋において、安野光雅が描いた「御所の花展」が開催され好評を博しました。
今回の版画展は先生の作品の中から『山』と『安曇野』を題材にされたものを展示しております。点数は少なめですが、優しい雰囲気漂う素晴らしい先生の作品をご堪能いただけます。